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●ファットマン

当時のアメリカ合衆国の『マンハッタン計画』に関与していた科学者たちは、『ウラン濃縮』の

効率の悪さは認知していたようです。

【多くの労力や時間、そして膨大の電力の消費が必要な『ウラン濃縮』では原子爆弾の

量産は難しい。しかし、ナチスドイツよりも先に原子爆弾を完成させなければ・・・・・・・・】

その様な想いで、仕方なく『ウラン濃縮』によるウラン原子爆弾を製造したようです。

しかし、同時に別の試みも展開していきました。


それが、原子炉によるプルトニウムの生産です。


核分裂を起こさないウラン238に中性子をぶつけることで、核分裂を起こす性質をもった

『プルトニウム』を作り出ます。その際に必要不可欠なのが『核分裂』です。その『核分裂』を

爆発させないようにコントロールして反応させるのが『原子炉』なのです。


ウラン鉱山よりウラン鉱石を掘り出し、製錬します。そして、原子炉で使用できる『燃料』に

加工します。その燃料を原子炉で核分裂をゆっくりと反応させます。原子炉では、放射性

廃棄物の死の灰と、燃え残りのウラン235とプルトニウムが出来ます。これらの物質は

渾然一体となって原子炉の中に出来ます。その中からプルトニウムを抽出する作業が必要に

なります。この作業を『再処理』といいます。


これら一連の作業が『マンハッタン計画』で現実のものになりました。


アメリカ合衆国は3発の原子爆弾を戦時中に製造しました。

『ウラン濃縮』によって製造し、ヒロシマに投下されたウラン原子爆弾『リトルボーイ』。

アラモゴード原子爆弾実験場で核実験したプルトニウムで製造したプルトニウム原子爆弾。

そして、もう一つのプルトニウム原子爆弾。

それが長崎に投下された『ファットマン』です。


Fat_man.jpg

この様に原子炉は、発電用に開発されたのではなく

軍事目的の原子力爆弾製造のために開発されたのです。


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