ウラン濃縮
ウラン235の原子核に中性子を衝突させただけでは、『核分裂連鎖反応』は起こりません。
なぜでしょうか?
その訳は、天然ウランの中の各ウランの性質によるものが原因なのです。
先日からのお話で、ウラン235に中性子を衝突させることで『核分裂』が起きる事は言いました。
しかし、天然ウランの中にはウラン235はほんの僅かしか含まれていません。その比率はなんと
0.7%でしかありません。その他の大部分は中性子をぶつけても『核分裂』を起こさないウラン238
という物質で占められています。
下の図をご覧ください。下の図は原子力発電で使用する『核燃料』の発電前の未使用の状態と
発電後の使用済みの核燃料の状態を比較したものです。
左側の棒グラフが発電前の核燃料の状態です。
ウラン235とウラン238から成っていますが、ほとんどがウラン238が占めています。
ウラン235が3%、ウラン238が97%という割合です。
先に天然ウランは、ウラン235が0.7%、ウラン238が99.3%と言いました。
ウラン235の割合が0.7%から3%に増加しています。核分裂を連鎖させる為にも、核分裂を起こす
ウラン235の占める割合を増やす必要があります。この事を『ウラン濃縮』と呼びます。
