資源の現実 Ⅱ
昨日は、化石燃料の代表格の『石油』がどの様にして発生し、どのような状態で
埋まっているのかをお話ししました。それでは、『石油』がどの様にして採掘されるかを
お話したいと思います。
『石油』は中東の一部の地域に偏在しています。石油の根源の有機物にとって優位な
地理的条件が整った環境と考えられます。この様な場所は他にはありません。
中東の、その中のペルシャ湾岸の5ヶ国【サウジアラビア・イラク・イラン・クウェート・アラブ
首長国連邦(UAE)】は、極めて稀な地域と言えるでしょう。そして、その事が様々な問題を
生む原因でもあるのですが・・・・・・・ココでは省略します。
その中でも、群を抜いた生産量を誇るサウジアラビアを見てみます。
サウジアラビアには、世界最大の油田があります。
1940年代に発見された『ガワール油田』です。
一日の世界の石油生産量約8500万バーレル(13500万キロリットル)の約5%の
約450万バーレル(675000キロリットル)を、この油田で生産します。
この量は、サウジアラビア全体の60%にまで上ります。
この超巨大油田の大きさは、長さ200km巾2~30Kmにも及びます。
この長さは、山形県米沢市から東京あたりまでに相当します。
しかし、この超巨大油田も60歳を過ぎた老齢です。
油田は、ストローのようなものを差し込んで『吸い出す』のではなく、採掘すれば『自噴』する
と言いました。このガワール油田は、その自噴する為の圧力が不足し、その圧力不足を
補う為に毎日『海水』を圧力を掛けて注入しているのです。その海水の量は700万バーレル。
生産する石油の1・5倍以上に送り込まなければなりません。
この現状の油田が、サウジアラビアの6割の生産を担っているのです。
石油生産国は増産は可能だと主張し、埋蔵量も潤沢だと言っています。
ホントに本当?・・・・でしょうか? 政治的な背景があるのでしょうが・・・・・・
資源の状態、油田の現状、政治的背景・・・・・・これらを含め判断すると
『石油ピーク』と言う考えが現実味を帯びていると考えます。
