採掘コスト
エネルギー資源はまだ膨大な埋蔵量がある。
しかし、資源は枯渇するまで使うことは出来るのでしょうか?
ゼロまで採掘し、最後のひとかけらの資源まで僕たちは利用できるのでしょうか?
答えは・・・・・ 『 NO 』でしょう。
理由はこうです。
採掘するには設備が要ります。設備を建設するには『お金』が掛かります。
採掘する場所が遠い所よりは、近いほうがコストは安くなります。
そして、埋まっている油田の大きさも関係します。油田の埋蔵量が多ければ多いほど
設備費に対する費用対効果は大きくなります。安いコストで効率よく石油を採れます。
それには、石油の状態が大きく関連します。「常温で液体」の燃料の『石油』。
固体の状態の『非在来型石油』より、「常温で液体」の『在来型石油』の方が採掘コストは
遥かに安いですし、精製コストも比較にならないでしょう。
今現在、採掘されている油田は・・・・・
「常温で液体」の『在来型石油』が埋まっていて、その埋蔵量は比較的大きく、
そして、利便性の良い場所にある ・・・のです。
反対に・・・・・・・・
【利便性の悪い遠いところにある油田で、埋蔵量が少なく、石油の状態が悪い油田】
があったとします。
利便性が悪く、遠ければ、設備建設費が高くなります。遠いほどコストは上がるでしょう。
そして、埋蔵量が少なく、石油の状態が固体に近ければ、費用対効果が悪いばかりではなく
(採掘コストアップ)、精製(抽出)するにも手間が掛かり、コストも掛かります。
そうして、精製された『石油』は非常に高価なものになります。
資源が少なくなれば多少高くなっても売れるでしょう。しかし、あまりのコストアップは
売れなくなる状態を招きます。需要と供給のバランスを取るには、『コスト』が重要な鍵に
なります。供給側も売れる見込みの少ないモノを、膨大な資金を掛けてでも採掘しようとは
思わないはずです。
この現象は石油だけではなく、ガスについても言えるでしょう。
世界中に分布されると言われている『メタンハイドレート』というものがあります。
『メタンハイドレート』(Methane hydrate) とは、メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ形
になっている物質であります。しかし、現実には不均一な海底堆積物内の固体物質で
層となっています。そのメタンハイドレード層の下にガスがあれば天然ガスのように利用できた
かも知れませんが、現実は違うようです。メタンハイドレードそのものもエネルギーとして使用
出来るかどうかは疑問があり、様々な問題の方が多いようです。
この様に、資源は枯渇するものではないと考えます。
採掘コストと販売コストが見合うかどうか。そこには、境目があるでしょう。
その境目を・・・・・・・
『 生産のピーク 』
と言えると思います。
資源は枯渇するのではなく、何処に生産のピークが来るか?
この理論こそが、資源を考える上で非常に大切ではないでしょうか。
