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●棟梁 パートⅡ

昨日ご紹介した

『大工という生き方 ~男の中の男の仕事!!~』
前場 幸治著 廣済堂出版

という本の、一節からきょうのお話を始めたいと思います・・・・・・


棟梁ってえのは、平面図一つあれば、土台の材から、柱の数、

桁材と梁といった構造部材と、その上に載せる小屋掛けの小屋梁、軒梁、つなぎ梁など

建物に必要な材料を全部はじき出しちまう。それに材の大きさ、量、本数を計算し、

それぞれの材の種類と品質を決めて、材木屋に注文する、これを木拾いというんだが

材だけで百種類はくだらない。これを一本たりとも間違いなくビシッと決めなきゃ恥ってもんで

棟梁としての資格はない。      (中略)

頭の中でほとんど梁組はできちまうんですよ。材料の使い方や勘が働かない職人は

この算段ができない。職人の才能も究極のところ勘とヒラメキってやつかもしれません。

材がそろったところで、一つ一つの材を睨みながら、木取りを直すんだけど、

材の狂いやくせをすぐに飲み込めない職人だと、節の見えるところを使ったり、

もっとひどい大工になると、逆さ柱にしちまう大工もいるんだから情けねえや。

こういうのはもうどうしようもない大工ってやつでね。

規矩術(きくじゅつ)を用いて、複雑な墨かけも指金(さしがね)一本で勾配も出せば

計算もする。結局墨かけのできない職人は一生、棟梁の打った墨通りに材を刻んでいく

叩き大工になるしかねえってこのになるのさ。


修行によって会得した技術。磨き抜かれた腕。木材を見分けられる目。

平面図から構造材の加工を創造する頭脳。算段し、人を集める度量。

それら全てが揃ってないと『棟梁』になれない。

粋で、いなせですねぇ~。


File0004.bmp 昔の上棟式の風景(建物は農作業小屋)


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叩いておくんなせぇー!

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